ベンゼンなどの水素原子とニトロ基-NO2が置換することはニトロ化と呼びますが、アルコールと硝酸の脱水縮合によって-ONO2が生成されることはエステル化と呼びます。どちらもNO2があるためニトロ化と呼んでしまいそうですが、明確な違いがあります。
ニトロ化はあくまで炭化水素の水素原子をニトロ基で置換することを指します。そのため、ニトロ基は炭素に結合しています。
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一方、アルコールと硝酸の脱水縮合によって生成される-ONO2は硝酸エステルと呼ばれます。NO2は炭素と結合しておらずニトロ基ではありません。あくまで -ONO2 を1つの塊と見ます。
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NO2だけに注目するのではなくて、どんな結合なのかを見なければならないんだね。