温度が変化すると体積が変化しモル濃度も変わるから
沸点上昇度や凝固点降下度の計算にはモル濃度(mol/L)ではなく、質量モル濃度(mol/kg)を使用します。モル濃度は分母に溶液の体積の値が入りますが、液体は温度が高いと体積が膨張し、温度が低いと体積が減少してしまいます。そのため、実験中にモル濃度が変化することになります。
これじゃ記録できない…。
一方、質量モル濃度は分母に溶液の質量の値を用いているため、温度が変化してもその値は変化しません。そのため、温度変化が伴う実験では、質量モル濃度を使った方が都合が良いのです。
高校化学では質量モル濃度は沸点上昇・凝固点降下の計算の時のみ出てくるね。