Ca3(PO4)2 + 2H2SO4 → Ca(H2PO4)2 + 2CaSO4
個の藩王は弱酸の遊離反応です。リン酸カルシウム Ca3(PO4)2 は水酸化カルシウムCa(OH)2とリン酸H3PO4(弱酸)の塩なので、強酸である硫酸を加えると弱酸のH2PO4–が遊離します。
リン酸カルシウムは水に溶けにくいですが、硫酸と反応させるとリン酸二水素カルシウム Ca(H2PO4)2 と硫酸カルシウム CaSO4 の混合物になります。この混合物は過リン酸石灰と呼ばれリン酸肥料として用いられています。リン酸塩の中ではリン酸二水素カルシウムだけが水溶性です。
Ca3(PO4)2 はCa2+とPO43-のイオン結合性物質であり、お互いの電荷が大きいので引き合う力が強く、水和によっては電離しません。
しかし、 Ca(H2PO4)2 はCa2+とH2PO4–のイオン結合性物質であり、陰イオンの電荷が下がっているのでクーロン力が弱くなって水和によって電離するようになります。