カルボン酸の英語名を基準に命名している
アルデヒドの名前(慣用名)は、初めて聞くと「どこからその名前出てきた??」と混乱してしまいます。アルデヒドの名前は実はカルボン酸の英語名が由来となっています。
アルデヒド(-CHO)が酸化するとカルボン酸(-COOH)になるため、両者には切っても切れない関係があるのです。3つの例を紹介します(この3つを覚えておけば大丈夫です)。
- ホルムアルデヒド(form aldehyde) ⇒酸化⇒ ギ酸(formic acid)
- アセトアルデヒド(acet aldehyde) ⇒酸化⇒ 酢酸(acetic acid)
- プロピオンアルデヒド(propion aldehyde) ⇒酸化⇒ プロピオン酸(propionic acid)
IUPACの組織名ではアルカンの語尾にナール(-al)をつけて命名します。こちらの方が断然わかりやすいのですが、ほぼ使われることはありません。
- ホルムアルデヒド(form aldehyde) = メタナール
- アセトアルデヒド(acet aldehyde) = エタナール
- プロピオンアルデヒド(propion aldehyde) = プロパナール
テストで忘れたら取り合えずIUPACの方を書いておきましょうね。
ちなみに、「アルデヒド」とは「alchol dehydrogenated compound(アルコール脱水素化合物)」の略です。アルコールを脱水素したらできる物質だからアルデヒドと命名されました。名前にはちゃんと意味があるんですね。