反応の速さを変化させる条件
反応の速さを変化させる条件には濃度(圧力)、温度、触媒の3つがある。
濃度と圧力
濃度(気体の場合は圧力)を大きくさせることによって、粒子の衝突回数が増加し、反応速度が大きくなる。
温度
温度を上昇させることによって、活性化状態になる粒子の数が増加する。反応速度は10K上昇ごとに2~3倍になる。下図では横軸Aから右が活性化状態。赤線(高温)の方が、粒子数(縦軸)が多い。
触媒
触媒を加えることによって、活性化エネルギーが小さい別の経路を経て化学反応が進む。そのため、反応速度が大きくなる。下図では赤線が触媒使用時である。
触媒
反応自体には組み込まれないが(触媒は変化しない)、反応速度を大きくする物質を触媒と呼ぶ。触媒は活性化エネルギーの小さい別経路を作り出すため、反応速度が大きくなる。反応熱は、反応物と生成物のエネルギーの差によって生じるため、触媒を用いても反応熱は変化しない。
均一触媒
反応物と均一に混じりあう触媒。金属錯体、酸塩基触媒、酵素などがある。
不均一触媒
表面などで作用する触媒。反応物とは交じり合わない。金属などの固体触媒は不均一触媒と考えて良い。
酵素
生体内に存在するタンパク質。触媒として様々な化学反応に関わる。