ドルトンの法則とは、「混合気体の全圧は各成分気体の分圧の和に等しい」というものです。ドルトンの法則によれれば、2種類以上の気体を混合した場合は、分圧は他の成分気体が存在するか否かに関係なく常に一定になります。
例えば、1Lの容器の中に窒素が1.0×105Paで存在していたとします。
これを他の1Lの容器とつなげると、体積が2倍になるので圧力は半分になり5.0×104Paになります。
まぁ当然だよね。
次は空の容器ではなく、酸素が入った容器を準備しましょう。
これを窒素の容器とつなげると、窒素の分圧は5.0×104Paになります。
繋げる相手が空の容器でも、他の気体が入っていても窒素の圧力は同じ!?
少し奇妙にも思えますが、ドルトンの法則とは実はこういうことを言っているのです。つまり、1つの気体成分にとって他の気体の存在は無いに等しいということです。
気体状態では分子間距離が極めて大きいために、他の気体の存在を無視することができるのです。