トリニトロセルロースが爆発性を持つのはなぜ？

ニトロ基が爆発性の原因

グルコース１つあたりには-OHが３つついています。この-OHと硝酸HNO₃がエステルを形成したものがトリニトロセルロースです。

爆発性が非常に高く、点火すると一瞬で爆発します。別名では強綿薬と呼ばれています。

爆発性の原因となったのはニトロ基です。ニトロ基は酸素を多く持っているため酸化力が強く、他の化合物に酸素を供給しやすい性質を持っています。酸素を供給して酸化反応が起こると、多量の熱が発生します。これにより、さらに酸化反応が進み…と連鎖的にニトロ基によって酸化反応が進んでしまい「爆発」してしまうのです。

エステル化が不十分でニトロ基の量が少ないと爆発性も小さくなります。