水酸化カルシウムは水に溶けにくい物質です。水へは0℃で0.18gしか溶けず、温度を上げても溶解度は僅かにしか上昇しません。カルシウムイオンは2価の陽イオンのため、陰イオンを引く力が強いです。そのため、カルシウムイオンは陰イオンとの組み合わせによっては、水に溶けづらい(水和しづらい)のです。
しかし、水酸化カルシウムの電離度は高く、水に溶けた分はほぼ電離するので強塩基に分類されます。強塩基か弱塩基かは水への溶けやすさではなく電離度によって決まります。
溶けにくいんだけど、溶けてしまったら電離してしまうんだね。