水酸化アルミニウムは塩化鉄をアンモニアに加えることによって生成されます。
AlCl3 + 3NH3 +3H2O → Al(OH)3 + 3NH4Cl
教科書には「水酸化アルミニウムは正電荷を帯びており、電気を流すと陰極(マイナス)へ移動する」とあります。しかし、なぜAl(OH)3が正電荷を帯びているのでしょう。
Al(OH)3は上手く凝集できず、Al(OH)3の小さな集団を作っています、溶液中には反応できなかったAl3+や、NH4Clが電離して生じたNH4+などが漂っています。
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Al(OH)3の小さな集団にはOH–が多量にあり、部分的に負の電荷を持ち、そこにAl3+やNH4+が引き寄せられ吸着しています。その結果、正の電荷を帯びて正コロイドになります。
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また、正電荷を帯びているため、お互いに反発して凝集することができず、Al(OH)3はコロイドの状態を維持します。
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電荷を帯びているからコロイドの状態を維持できるんだね!