過酸化水素は反応する相手によって酸化剤、還元剤どちらとしても働くよ。
最終的に何になるのかを書く
H2O2 → 2H2O
O原子の数をH2Oで合わせる
H2O2 → 2H2O
もうすでに合っているね。
H原子の数をH+で合わせる
H2O2 + 2H+ → 2H2O
左右の電荷をe–で合わせる
H2O2 + 2H+ + 2e– → 2H2O
続いて塩基性条件での酸化剤としての反応を見てみよう。
最終的に何になるのかを書く
H2O2 → 2OH–
O原子の数をH2Oで合わせる
H2O2 → 2OH–
すでに合っているね。
H原子の数をH+で合わせる
H2O2 → 2OH–
すでに合っているね。
左右の電荷をe–で合わせる
H2O2 + 2e– → 2OH–
続いて還元剤としての過酸化水素を見てみよう。
最終的に何になるのかを書く
H2O2 → O2
Oの酸化数が-1から0に増えている(酸化されている)ね。
O原子の数をH2Oで合わせる
H2O2 → O2
すでに合っているね。
H原子の数をH+で合わせる
H2O2 → O2 + 2H+
左右の電荷をe–で合わせる
H2O2 → O2 + 2H+ + 2e–
過酸化水素H2O2の酸化数は-1なので、酸化数が増加してO2(酸化数0)か、酸化数が減少してH2OもしくはOH–(酸化数-2)になるよ。つまり、酸化剤にも還元剤にもなるんだね。