ギ酸がフェーリング反応を示す場合もある
ギ酸はアルデヒドですがフェーリング反応を示さないと教科書などでは書かれています。その理由として、ギ酸が銅イオンと錯体を形成することが挙げられています。
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しかし、「錯体で消費される以上のギ酸を加えた場合などはどうなるの?」と疑問が浮かびます。実際はギ酸はフェーリング反応を全く示さないわけではありません。条件によってはギ酸はフェーリング反応を示します。
2007年のセンター試験ではギ酸がフェーリング反応を示す前提で出題されて物議をかもしました。ギ酸のフェーリング反応については、正確には「反応を示しにくい」ということであり、条件によってはフェーリング反応を示します。
論文として発表した方もいらっしゃいます。
![](http://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2021/11/名称未設定のデザイン.png)
上の論文ではギ酸がフェーリング反応を示した実験結果が載っているよ