キサントプロテイン反応はベンゼン環を持つアミノ酸にニトロ基がつき、黄色に呈色する反応です。
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ベンゼン環を持つアミノ酸でもフェニルアラニンはニトロ化されづらいですが、チロシンはとてもニトロ化されやすい性質を持ちます。これはチロシンが持つフェノール性の-OH基によってベンゼン環のオルト位とパラ位の電子密度が高くなっているためです。
![](https://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2024/02/Xanthoproteic_reaction-1.png)
物質の色を決定する仕組みは非常に複雑なのですが、基本的にニトロ化合物は黄色っぽい色を持ちます。ニトロ基が持つ吸収スペクトルがそのような結果を生み出します。
![](http://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2021/11/名称未設定のデザイン.png)
キサントプロテイン反応を示した飯能駅を塩基性にすると、チロシンの-OHからH+が電離して、発色団となるキノン型構造ができるよ。すると、色が橙黄色に変化するよ。