ソーダ石灰は水を吸収する乾燥剤として使用されます。ソーダ石灰は酸化カルシウムCaOと濃NaOH水溶液を加熱した固体です。
成分としてはCaOとNaOHと書かれていたり、CaOが水と反応してできたCa(OH)2とNaOHと書かれていたりします。基本的にCaOが含まれていると考えて良いです。
ソーダとは「ナトリウム化合物」のことを指します。ナトリウムの英語名がsodiumであることが由来です。また、石灰とは酸化カルシウムの俗称です。
それでは反応機構を見ていきましょう。
NaOHは非常に水に溶けやすく、水和されていた方がエネルギー的に安定するため、水分子をNa+とOH–の周りに吸着させます。この性質を潮解性と言います。
塩基性酸化物であるCaOはH2Oと反応しCa(OH)2を生成します。
CaO + H2O → Ca(OH)2
NaOHの吸湿と、CaOの水との反応が繰り返されることで、水分を取り除くことができます。
ソーダ石灰は二酸化炭素吸収剤としても使用されるよ。