化学のなぜ?を集めました

アニリン

ベンゼン環にアミノ基が結合した化合物であり、最も単運な芳香族アミンである。

構造式

aniline

性質

  1. 有毒で無色の液体。特異的な匂いがする。
  2. 酸化すると褐色に変化する。
  3. 弱塩基性を示す。
  4. 水には溶けにくいが、塩基であるため塩酸に溶けてアニリン塩酸塩を生成する。
  5. さらし粉水溶液を加えると赤紫色に呈色するため、さらし粉はアニリンの検出方法として用いられる。 
  6. 硫酸酸性K2Cr2O7水溶液でアニリンブラック(黒色物質)を生成する。
  7. 無水酢酸と反応してアミドアミド結合-NH-CO-を持つ化合物)を形成する。 

アニリン塩酸塩

anilinium_chloride
NH2がHを受け取りNH3+となって、Cl-とイオン結合する。

さらし粉水溶液との反応

アニリンブラック構造式

AnilineBlack

無水酢酸とアミド形成

CH3COが結合することをアセチル化と呼ぶ。アニリンと無水酢酸(オキソ酸)が脱水縮合すると、アセトアニリドが形成される。アセトアニリドはアミド結合を持っているので、アミドである。

aceticanilid

製法

ニトロベンゼンを還元し、アニリン塩酸塩を生成する。その後、NaOH(強塩基)と反応させることによってアニリンを生成することができる(アニリンは弱塩基なので遊離する)。

aniline-from-nitrobenzene

1 COMMENT

Esther

I loved your post, Leila. You're so right – depressingly so in the first list, but the second list does make it all worthwhile. I always thought chr&eidnl#39;s writers were a special breed…

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です