アンモニアは水とセットで塩基性になる
塩化アンモニウムと水酸化ナトリウムが反応すると水が発生します。
NH4Cl + NaOH → NH3 + H2O + NaCl
H2Oはどこからきたの?という質問が多いので記事にしました。
アンモニアはそれ自体ではOH–を持たず、水と反応してOH–を発生させる少し変わった塩基です。アンモニアは水とセットで塩基になります。
NH3 + H2O → NH4+ + OH–
そのため、塩化アンモニウムと水酸化ナトリウムの反応では弱塩基としてNH4+ と OH–がセットで遊離します。
NH4Cl + NaOH → NH4+ + OH– + NaCl
アンモニアは弱塩基(電離度が低い塩基)のため、アンモニウムイオンNH4+の状態でいるよりもNH3の状態でいる方が安定します。その結果、NH4+はH+を放出してNH3に戻ります。OH–はH+を受け取って水になります。
NH4+ + OH– → NH3 + H2O
アンモニアがどうやって塩基になるのかがわかれば、水が出てくる理由も納得できるね。