コロイドの種類
コロイドの性質から疎水コロイド、親水コロイド、保護コロイドの3つの種類に分類することができる。疎水コロイドは少量の電解質を加えると凝析し、親水コロイドは多量の電解質で塩析する。
疎水コロイド
少量の電解質を加えると、沈殿するコロイド溶液である。表面に電荷をもつために互いに静電反発していたコロイド粒子同士も、電解質(塩溶液)のイオンにより表面の電荷がうちけされてしまうと、沈殿をはじめる。このような実験手法を凝析と呼ぶ。水酸化鉄(Ⅲ)等がある。
親水コロイド
多量の電解質を加えて沈殿させることができるコロイド溶液である。このような実験手法を塩析と呼ぶ。デンプン水溶液・タンパク質水溶液等がある。
多量の塩を加えて沈殿させた牛乳(左)https://www.youtube.com/
保護コロイド
疎水コロイドを安定化させるために加える親水コロイドである。墨守に含まれる炭素は疎水コロイドであるが、ニカワ(親水コロイド、ゼラチンのこと)を加える事によって沈殿を防いでいる。