化学のなぜ?を集めました

水晶SiO2とガラスSiO2の違いとは?ガラスは液体?

結合の仕方が違う

水晶ガラスSIO2という単位からなる巨大分子です。しかし、両者の性質は大きく異なります。その理由は並び方にあります。

水晶(下画像左)は規則正しく原子が並び、共有結合で結ばれています。一方、ガラス(下画像右)は不規則に原子が並んでいます。一応、全ての原子は共有結合で結ばれていますが、向きも方向もめちゃくちゃです。このような構造をアモルファス(非晶質)と呼びます。

粒子が整然と並んでいる水晶はガッチリと硬くて、めちゃくちゃに並んでいるガラスは割れやすいんだね。

ガラスは液体?

「ガラスは液体の性質を持つ」ともよく言われます。ガラスを構成する原子は微妙に位置が移動することがわかっています。つまり、固体のようでありながら、超粘度が高い液体とも言えます。

ガラスでは振動運動に加えて、分子の“再配置”が絶えず起こっていることを発見しました。すなわち、ガラスの分子は一つの配置のまわりを振動するのではなく、配置を時々刻々と変えながら振動することが分かったのです。

東京大学

ガラスは液体!と断言するのではなく、固体と液体の中間物質として考えた方が良いね。

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