化学のなぜ?を集めました

なぜ硫化アンモニウム(NH4)2Sの水溶液は塩基性なの?

S2-がH+と非常にくっつきやすいから

photo by thomassci.com

硫化アンモニウムは水溶液中では100%下のように電離しています。

(NH4)2S → 2NH4+ + S2-

また水も僅かに電離しています。

H2O ⇔ H+ + OH

それぞれのイオンが水と下のように反応します。

S2- + H+ ⇔ HS

2NH4+ + 2OH ⇔ 2NH3 + 2H2O

これらの反応がどちらも同じだけ起これば中性なりますが、実際にはNH4+とOHの反応よりもS2-とH+との反応が起こりやすいです。その結果、水溶液中のOHの濃度が高くなります。

水溶液中のイメージ (ラインを引いたイオンが僅かに多い)

S2- + H+HS

2NH4+ + 2OH ⇔ 2NH3 + 2H2O

よって、水溶液は塩基性になります。

S2-もNH4+もどちらも弱酸・弱塩基由来のイオンだから水との加水分解でH+とOHとは結合しやすいよ。だけど、同じ「弱」でもさらに結合しやすさの差があるんだね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です