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塩素Clはハロゲンなので電気陰性度が大きく3.16あります。一方、Agも金属の中では電気陰性度が大きい方で1.9もあります。そのため、AgClは共有結合性を持ったイオン結合を形成します。共有結合の方がイオン結合よりも強いため、AgClは電離しません(水に溶けません)。
一方、フッ素FはClよりもさらに電気陰性度が強く3.98あります。つまり、フッ素Fが完全に電子をAgから奪い取り、共有結合性の少ないイオン結合を形成します。イオン結合は比較的弱いのでAgFは水和によって電離することができ、水に溶けます。
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フッ素Fは電気陰性度が最強の原子だったよね!