ケイ素 Si
性質
光沢がある硬い共有結合性の結晶である。半導体の材料として用いられる。100%ケイ素は絶縁体であり、そこに他の元素を混ぜて作られる。
半導体とは?
電気伝導性の良い金属などの導体(良導体)と電気抵抗率の大きい絶縁体の中間的な抵抗率をもつ物質を言う。
二酸化ケイ素 SiO2
性質
石英、水晶、ケイ砂として産出する。硬く融点の高い共有結合性の結晶である。
NaOHやNa2CO3と共に融解する。NaOHやNa2CO3どちらもアルカリ性であるため、酸性酸化物と塩基の反応として理解することができる。
SiO2 → 2NaOH → Na2SiO3 + H2O
SiO2 + Na2CO3→ Na2SiO3 + CO2
ケイ酸 H2SiO3
性質
ケイ酸を加熱して乾燥させるとシリカゲル(乾燥剤)が生成される。
製造
水ガラス(Na2SiO3 aq)に塩酸を加えると、白色のケイ酸H2SiO3が生成される。これは弱酸の遊離反応である。
Na2SiO3 + 2HCl → H2SiO3 + 2NaCl