エーテルは水には溶けない
エーテルはエーテル結合-O-を持つ炭化水素です。
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エーテル結合には極性がありますが、両側を疎水基で挟み込まれているため、水分子との水素結合が形成されづらく、水には溶けません。
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エーテルは濃塩酸や濃硫酸には溶ける
しかし、エーテルは濃塩酸や濃硫酸には溶けます。まず、エーテル結合の酸素原子に酸から放出されたH+が配位結合します。
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その結果、Oが+の電荷を帯びます。すると、水分子との水素結合が形成されやすくなり、溶解することができるようになります。
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![](http://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2021/11/名称未設定のデザイン.png)
濃塩酸や濃硫酸は強酸でH+を放出する力が強いから、エーテル結合にH+を配位結合させることができるんだね。