Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
ゼラチン溶液
こんな感じで並べておこう。
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液
Fe(OH)3溶液+ゼラチン溶液
ゼラチン溶液
1本にはゼラチン溶液を加えるんだね
Fe(OH)3水溶液 + 何も加えない (標準溶液)
Fe(OH)3水溶液 + NaCl
Fe(OH)3水溶液 + MgCl2
Fe(OH)3水溶液 + Na2SO4
Fe(OH)3水溶液 +ゼラチン溶液 + Na2SO4
ゼラチン溶液 + Na2SO4
水溶液の濃度は適当で良いよ。1mol/L~0.1mol/Lぐらい。
Fe(OH)3水溶液 + 何も加えない (標準溶液)→ 変化なし
Fe(OH)3水溶液 + NaCl → 変化なし
Fe(OH)3水溶液 + MgCl2 → 変化なし
Fe(OH)3水溶液 + Na2SO4 → 数滴加えたら沈殿が生成した
Fe(OH)3水溶液 +ゼラチン溶液 + Na2SO4 → 変化なし
ゼラチン溶液 + Na2SO4 → 変化なし
1本だけ沈殿が生じたね!
Fe(OH)3は正の疎水コロイドのため、マイナスの電荷を多く持つイオンによってプラス同士の反発が打ち消されて凝析してしまいます。
マイナスの電荷の多さによって凝析しやすさが決まるので、Cl–よりもSO42-の方が凝析しやすいです。そのためNaClやMgCl2を少量加えても沈殿は生じませんが、Na2SO4を加えると少量でも沈殿を生じます(多量であればNaClでも凝析します)。
一般に正コロイドを凝析させるとき、二価の陰イオンは一価の陰イオンの数十倍、三価の陰イオンは一価の陰イオンの数百倍の凝析力を持ちます。
Fe(OH)3にゼラチンを加えると、ゼラチンがFe(OH)3を保護コロイドとして覆い、全体として親水コロイドのようになるため沈殿しにくくなります。
ゼラチンは親水コロイドであるため、大量の電解質を加えないと沈殿しません。