ソーダ石灰は有機物の元素分析の際に、二酸化炭素を吸収する物質として使用されます。ソーダ石灰は酸化カルシウムCaOと濃NaOH水溶液を加熱した固体です。
成分としてはCaOとNaOHと書かれていたり、CaOが水と反応してできたCa(OH)2とNaOHと書かれていたりします。基本的にCaOが含まれていると考えて良いです。
ソーダとは「ナトリウム化合物」のことを指します。ナトリウムの英語名がsodiumであることが由来です。また、石灰とは酸化カルシウムの俗称です。
それでは反応機構を見ていきましょう。
CO2は酸性酸化物であるため、塩基と反応し、塩と水を形成します。
2NaOH + CO2 → Na2CO3 + H2O
ここで反応したH2OはCaOとすぐに反応し、外へは逃がしません。
CaO + H2O → Ca(OH)2
生成されたCa(OH)2 は二酸化炭素とも反応します。
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
これで吸収したCO2分だけ質量が増加するんだね。