アセトンが生成される反応機構
アセトンCH3COCH3は酢酸カルシウム (CH3COO)2Ca を乾留(空気を遮断して加熱分解)して生成することができます。これはどのように反応するのでしょうか。
(CH3COO)2Ca → CH3COCH3 + CaCO3
酢酸カルシムには2つの酢酸イオンCH3COO–が含まれており、過熱するとこれらの酢酸分子が結合し、その後炭酸イオンが脱離します(下図では炭酸イオンがさらに分解してCO2とOになってしまっています)。


図のCO3–にあたる部分に色をつけてみました。青色の部分が脱離します。

炭酸イオンとカルシウムイオンの結びつきは強く、イオン結合を形成して炭酸カルシウムCaCO3となります。残った者同士で結合したのがアセトンです。

もっと詳しい説明もありますが、酢酸カルシウムが分解してしまって炭酸カルシウムになってしうまうんだなぁ~ぐらいで良いと思います。
ちなみに炭酸カルシウムをさらに熱するともっと単純な酸化カルシウムCaOと二酸化炭素CO2にまで分解されます。