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AgClは不溶性の塩として知られていますが、アンモニア水には溶解します。この際、下のような反応が起こりジアンミン銀イオンが生成されます。
AgCl+2NH3→[Ag(NH3)2]++Cl–
アンモニア分子のN原子は非共有電子対を持っており、配位結合を形成しやすい分子です。銀イオンに対しても錯体を形成してAgClを溶かしてしまうことができます。
![](https://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2024/02/fYxI1XkXT0G5Pi5qZtuA_CNX_Chem_15_02_NH3-LBase_img.jpg)
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ジアンミン銀イオンは無色透明のイオンだよ。
AgClを溶かすにはチオ硫酸ナトリウムNa2S2O3 を加えて錯イオンを形成する方法もあるよ。
AgCl + 2S2O32- → [Ag(S2O3)2]3- + Cl–