分子結晶とは
分子同士が分子間力と呼ばれる弱い引力によって結合している結晶を分子結晶と呼ぶ。ドライアイス(CO2)やヨウ素(I2)などが分子結晶である。 氷は水素結合によって結びついた分子結晶である。
水の水素結合による分子結晶http://wps.prenhall.com/
分子結晶の性質
次の4つがある。
- やわらかい・砕けやすい
- 融点が低いものが多い
- 電気を通さない
- 昇華するものがある (ドライアイスとヨウ素)
分子間力
分子間力にはファンデルワールス力、極性分子間に働く力、水素結合がある。
ファンデルワールス力
すべての分子間に存在する弱い引力のこと。分子が大きければ大きいほどファンデルワールス力は大きい。ファンデルワールス力が大きければ沸点も大きくなる。
ドライアイスはファンデルワールス力で出来ているhttp://www.bbc.co.uk/
極性分子間に働く力
極性分子の+と-の間に働く弱い静電気力のこと。ファンデルワールス力よりも強い。
水素結合
極性分子間に働く力のボスのようなもの。水素は電気陰性度が非常に低いため、+に大きく極性を持ちやすい。すると、他の-に帯電している原子と静電気的な力によって緩く結合する。分子間力の中では一番強い力である。水素結合が存在する物質は水素化合物の中でも沸点が高い。
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