化学のなぜ?を集めました

フェノール樹脂を作る際に水酸化ナトリウムNaOHや水酸化カリウムKOHを入れて塩基性にするのはなぜ?

フェノールが電離して電子がベンゼン環に流れ込み、ホルムアルデヒドと結合しやすくなるため

フェノール樹脂を作る際にNaOHやKOHを加えると、分子量500以下の粘性の大きな液体を生じます。これをレゾールと言い、レゾールを加熱すると重合反応が進んでフェノール樹脂となります。

NaOHやKOHを加えると、弱酸であるフェノールは電離します。すると、Oから非共有電子対がベンゼン環に流れ込み、オルト位とパラ位での電子密度が高くなります。その結果、ホルムアルデヒドが結合しやすくなり反応が進みやすくなります。

図は電離していないフェノールです。電離していなくてもオルト位・パラ位での反応性は高いです。

塩基性にすることによってOHを電離させてOにして、電子がベンゼン環に流れ込みやすくしているんだね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です