自然界のウランにはU235とU238が存在し、U238は核分裂しません。そのため、核分裂で使用するウランU235のみを集めて濃縮する必要があり、そのためにフッ素F2が使用されます。F2とUを反応させるとUF6が生成されます。UF6の沸点は60℃であり、液体としても気体としても非常に扱いやすいです。
UF6を遠心分離にかけると、軽いU235でできたUF6と重いU238でできたUF6を分離することができます。こうして分離したU235のUF6を濃縮し、濃縮ウランを製造します。
ウランの沸点は4172℃。六フッ化ウランにした方がよっぽど扱いやすいね!