塩素と水の反応
塩素Cl2と水H2Oが反応すると次亜塩素酸HClOと塩酸HClが生成されます。
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反応機構を見ていきましょう。
まず、塩素Cl2が水H2Oと出会うと分極を起こし、電子が片方のClに引き寄せられます。正電荷に帯電したClは水H2OのOと配位結合します。
![](https://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2021/12/塩酸 水 = 次亜塩素酸-3.png)
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Cl2は本来無極性分子だけど、H2Oの存在によって電荷の偏りが生じてしまうんだね
Clが結合したことによって、正電荷を持ったOはHから電子を奪います。その結果、H+が脱離し、HClOが形成されます。H+はCl–と合わさりHClとなります。
![](https://manabu-chemistry.com/wp-content/uploads/2021/12/塩酸 水 = 次亜塩素酸-1.png)
酸化数はCl原子のみが変化しているので、この反応を自己酸化還元反応と呼びます。
Cl2 + H2O ⇔ HClO + HCl
Cl2の酸化数:0
HClOのClの酸化数: +1
HClのClの酸化数: -1
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生成されたHClOは不安定な弱酸で、HClとOに分解し、Oが手当たり次第に電子を奪うので強い酸化作用を示すよ。