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逆滴定

逆滴定とは

酸の液体に、塩基として働く気体を吸収させて中和反応を起こさせ、残った酸をさらに中和滴定することによってどれくらいの気体が溶けたのかを求める実験方法である。もちろん塩基の液体に、酸として働く気体を溶かす場合も逆滴定と呼ぶ。

例:NH3(気)を硫酸に溶かした場合

NH3(気)を濃度が判明している硫酸に溶かす。

H2SO4 + 2NH3 → (NH4)2SO4

未反応の硫酸を水酸化ナトリウムで滴定する。この際、指示薬はメチルレッドメチルオレンジを使用する。先の操作で生じた(NH4)2SO4が加水分解し、中和点が酸性に近づくためである。

H2SO4 + 2NaOH → Na2SO+ 2H2O

あとは、次の計算式に入れて計算すれば、どれくらいのNH3(気)が硫酸に溶けたのかが判明する。

H2SO4が生じるH+の量 = (NH3が受け取るH+の量 + NaOHが受け取るH+の量)
 

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