なぜ塩化銀AgClは水に溶けにくいの？

塩素Clはハロゲンなので電気陰性度が大きく3.16もあります。一方、Agも金属の中では電気陰性度が大きい方で1.9もあります。どちらも電気を引っ張る力が強く、共通結合性のイオン結合となっています。この結合を断ち切ってバラバラにするには水の水和による力だけでは足らず、水に溶けないと考えられます。

例えばNaClは、ナトリウムの電気陰性度は0.93、Clの電気陰性度は3.16です。NaClは電子がしっかり偏っているため、完全なイオン結合であり、水和しやすく水に溶けやすいんです。