炭酸ナトリウムも炭酸水素ナトリウムも水に溶かすと水溶液は塩基性を示します。これは塩の加水分解によるものです。
Na2CO3 + 2H2O → 2Na+ + 2OH– + H2CO3
NaHCO3 + H2O → Na+ + OH– + H2CO3
どちらも水溶液は塩基性を示しますが、炭酸ナトリウムは水に溶けやすく(電離度1)、炭酸水素ナトリウムは水に溶けにくいという性質を持っています。そのため、同じ物質量を水に溶かした時、炭酸ナトリウムの方が塩の加水分解が起こりやすく塩基性が強くなります。
電離度の違いが塩の加水分解の起こりやすさに影響するんだね!