クロム酸カリウムは黄色ですが、酸性条件にすると二クロム酸カリウムに変化し赤橙色になります。化学反応としては次のような変化が起きています。
2CrO42- + H+ ⇔ Cr2O72- + OH–
クロム酸カリウムを酸性にすると、CrO42-のOの部分にH+が結合し-OHに変化します。この-OH基同士で縮合し、Cr2O72-が生成されます。
逆に塩基性にするとOH–が中心にあるCr⊕を攻撃してCr⊕-⊖O-Crの間の結合が切れてしまい、2個の 2CrO42- ができるよ。
またこれらの反応は酸化数は変化しないから酸化還元反応ではないよ。酸性・塩基性条件でより安定した形に変化する反応なんだね。