メタンを生成する反応
酢酸ナトリウムに水酸化ナトリウムを加えて加熱するとメタンと炭酸ナトリウムが生成されます。
CH3COONa + NaOH → CH4 + Na2CO3
反応機構を見ていきましょう。
カルボキシ基のCは結合しているOの強い電気陰性度によってプラスに帯電しています。そこにOH–が攻撃し、結合を形成します。すると、Cの電子が過多になり炭酸水素イオンHCO3が脱離します。
続いて、炭酸水素イオンの水素イオンH+が引き抜かれ、メタンCH4と炭酸イオンCO32-が生成されます。炭酸イオンはナトリウムイオンとイオン結合し、炭酸ナトリウムNa2CO3となります最終的に炭酸イオンが生成されるのでこれを脱炭酸反応と呼びます。
カルボン酸を水酸化ナトリウムと共に加熱すると、まずカルボン酸の塩が生じて、脱炭酸反応が起こるよ。安息香酸からベンゼンを作る反応もこれと一緒だね。
知りたかったことが明確にわかりやすく書かれていました。
ありがとうございました!
お役にたてて良かったです!